増毛の基本知識
増毛とは、自分の頭皮に毛髪を追加することで、薄毛や禿げた部分をカバーする方法のことです。増毛は、植毛とは異なり、自分自身の毛髪を頭皮に植え込んで移植するわけではありません。代わりに、人工的な毛髪や動物性の毛髪など、外部からの素材を使用して自毛に人工毛を結びつけることを言います。
増毛に用いる毛は当然ながら成長はしないため、1か月から2か月に1回のメンテナンスが必要と言われています。
増毛には、様々な方法があります。代表的な方法としては、結毛式、粘着式、編み込み式があります。
結毛式
自毛に人工毛を結びつける方法です。自毛1本あたり５～６本の人工毛を結びつけます。自然な仕上がりとなります。また他の増毛方式と異なり通気性がよいので蒸れにくいです。自毛が伸びると結んだ毛も浮いてきますので、1か月に１～２回のメンテナンスが必要です。
ただし、お気づきかもしれませんが、人工毛を結びつけるためにそもそも十分な自毛が必要であり、そもそも薄毛が進行していると結毛式で十分な効果を得るのは難しいかもしれません。
粘着式
頭皮に人工毛が埋め込まれたシートを張る方式です。シート式増毛法とも呼ばれます。月に1回か2回を目安に、サロンでシートを張り替えてもらうだけでメンテナンスが完了します。取り外す際は専用のリムーバーを用います。
注意点としては、頭皮と増毛シートを接着させる粘着剤でかゆみやかぶれが生じる可能性があります。接着面にはムレが発生しやすいので、頭皮トラブルの可能性はあります。
そして、貼り付ける部分の地毛はすべて剃らなくてははなりません。そのため、地毛が伸びてくるとはがれる原因となりますので、メンテナンスは頻繁かつ費用もかかるため予算に余裕がある方が向いているでしょう。
編み込み式
かつらと自毛を特殊な糸で結び付ける方式です。地毛とウィッグを糸で結び付けるといったほうが分かりやすいでしょうか。
頭皮への負担が少なく肌トラブルが起こりにくい方法です。ただし、月に一回はメンテナンスが必要で、また、毛量次第では編み込み式での増毛ができない可能性があります。
着脱式
金具や樹脂で作られたピンで、頭部からウィッグが外れないように固定する方式です。
着脱式は、サロンに通わなくてもよいというメリットがあります。もちろんメンテナンスはしてもらえるので、自分の都合でメンテナンスを行えばいいことになります。
そして、外した状態で頭皮や地毛を洗えます。これは、ずっと着用している人からするとメリットとなります。
増毛を検討する方へ
増毛は基本メンテナンスをしていくため長い付き合いになります。また今流行りのオンラインではメンテナンスは難しいです。自宅からも通いやすく、自分の予算内のサロンをうまく探しましょう。